Special Talk 01

特別対談

建設業は
まだまだ良くなる
可能性がある

代表取締役

川﨑 浩司

(株)大熊店舗開発 
代表取締役

大熊 義廣

topic 01

失敗と向き合い続けて
今のギノウスがある
大熊様

川崎社長とは20年前からお付き合いさせていただいております。初めてお会いしたときの印象ですが、私がこれまでにお会いしたことのない人だという記憶があります。当時から夢を語り、ギノウスの未来を強く描いていらっしゃいました。

川崎

美しい話のようですが、現実には言っていることとやっていることが一致しない暗黒の時代もありました。当時は体制も人材も整っておらず、それでも何とかやってやろうという想いだけでやってきました。大熊さんにもご迷惑をおかけしましたね。

大熊様

それでも着実に夢に向かって進んでいる。横で見ていてすごいと思います。そこまで追求できる秘訣は、やはり川崎社長のエネルギーの強さにあると思います。

川崎

ありがとうございます。大熊さんは相手のことを考えてくれる優しい人格者なんですよ。私はそこが大好きです。理屈がしっかりされているので物事にロスがないですし、完璧に物事をこなされます。一方の私は失敗だらけで非効率な部分もありますが、そこからの学びの量には少し自信を持っています。

topic 02

この仕事が好きだから
いつでもどこでも仕事に向き合える
大熊様

若い時のエネルギーは相当なもので、無理してもなんとかできてしまう。しかし、年を取るとその無理がなかなかできないようになってきますが、川崎社長は今でも若いままのエネルギーをお持ちですよね。

川崎

そうですね。今でも無理してますね(笑)ただ、肉体と精神の結びつきをすごく意識していて、疲れは精神から来るものだと私は思っています。二宮尊徳の「悩みや恐怖を抱かず一日を生きる。」という言葉のように、すべてを肯定し毎朝気持ちをリセットしてから仕事をするようにしています。

大熊様

川崎社長のバイタリティーの根源が垣間見えた気がします。日頃仕事でストレスを感じることはないのですか?

川崎

私は仕事がとても楽しいんですよ。ストレスって「嫌だ」という気持ちから発生するものだと思っているので、そういう意味では私はストレスを感じません。組織のトップに立つことで自分だけが辛いと思ったら辞めた方がいいと思いますね。

topic 03

成長の変化を見逃さず、
日々真面目に仕事をすることが
夢への一番の近道
川崎

先ほど夢の話をしましたが、まだ進捗度としては20%です。ただ、いつ夢に近づいてもいいように自分と対話しながらその時に向けて準備しています。水が沸騰する時って、急に気泡がブクブクと出てくるじゃないですか。その後、一気に沸騰する。今はまだ何も変わっていないように見えるけれど実は変わっている。その気泡が出てくる手前の段階だと思っています。

大熊様

川崎社長とお仕事させていただいた当初は、まだ体制も人材も整っていませんでしたが、失敗を繰り返している中で、ある時を境に急に変わったと感じたときを思い出しました。

川崎

大体の人は目に見える前に諦めちゃうんですね。あともう少しで沸騰するというタイミングでこのままやっても変わらないと感じてしまう。すごくもったいないですよね。目には見えない成長を、できるだけ自分で見ようとすることが大事だと思います。壮大な夢ではありますが、着実に進んでいると認識しながら日々業務を行っています。

topic 04

持たない経営から持つ経営へ
大熊様

川崎社長は昔から建設業界をより良くしていきたいという想いを持っていますよね。直近の目標として考えていることはあるのでしょうか?

川崎

はい。コロナをきっかけに建設業界は大きく変わりました。仕事が減り、社員を手放して縮小する業者が増えた中で、私たちは「脱下請け」を目標にしており、持たない経営から持つ経営へシフトしています。建設にかかわることであればギノウスですべてまかなえるようにしようとしていますね。

大熊様

コロナによって仕事が減っている同業者が多い中、ギノウスの売上が上がっているのは川崎社長の思想が時代と合ってきているということなんでしょうね。日本全国を飛び回られていますが、現在は引く手あまたな状況なのでは?

川崎

そうですね。全国主要都市に拠点を構えることも並行して進めていきたいと考えています。エリアごとに人材を育成することで建設業のインフラを構築したいですね。

topic 05

職人としての在り方を
問い続ける企業でいたい
大熊様

私は人を育てるのに大切なことは、人間性だと考えます。人と人とのつながりを大切にしながら仕事に対して愚直に向き合う人は活躍していくからです。川崎社長は人を育てる上でどのようなことを意識されていますか?

川崎

私は、一流の職人に育てることを意識しています。技術はもちろんですが、人間として深みがある人間に育ってほしいという願いを持っています。この業界は現場が終わったらその日の仕事は終わりという人が多いんですが、その後遊びに行ったり、飲みに行ったりしていると「いつ成長するの?」って思うわけですよ。私が描く職人像は知性も兼ね備えたもの。人間力もあり知性もあり技術もある。だからかっこいいもんだと思っています。

大熊様

正直、だらしないと感じる現場もありますよね。話ばかりしていて、実働時間は何時間なんだろう?と思うこともあったり。今は昔に比べると、仕事が終わってから道具を綺麗にしたりメンテナンスしたりと最後まで仕事に向き合う時間が短くなったように思います。常に仕事のことを考えた方が良いとは思いませんが、もう少しだけその時間が増えてもいいと思います。

川崎

もっと時間を哲学すべきだと思います。私たちの役割は、仕事を通じて価値を生んでいくことなので、建設の現場においてもそれぞれの役割を持った人が深く考え、仕事と向き合わなければ業界全体が良くならないと思っています。会社はそういう人に対してはきちんと応えることが大事だと思います。ギノウスが業界のリーダーシップをとって全体を良くしていくようになっていきたいと思います。